2010年第3回定例会 一般質問        
   
                     

1.「区財政の基本的な考えについて」・・・・ イメージ画像ありますこちらから

2.「ドックランについて」・・・・ イメージ画像ありますこちらから

3.「三ノ輪の横断歩道橋の早期エレベーター設置について」・・・・ イメージ画像ありますこちらから

4.「見守りネットワーク「孤独死0」に向けての取り組み強化について」

                     
     

「区財政の基本的な考えについて」

区民クラブの木下悦希です

早速、質問にはいらさせていただきます。

今年は、本当に長く暑い夏となりました。気象庁の発表では、実に113年ぶりの暑さだったとのこと、異常気象を肌で実感する中で、地球温暖化対策の重要性を再確認させられる日々が続いております。

また、異常ということでは、この夏、もう 1 つ驚くことが続いております。長寿大国日本において、 100 歳以上の多くの方が、所在不明となっている事実が明らかになりました。戸籍上では、 113 年前の暑さを体験した方が、相当数、現在も存命であることになっていたのです。これまで、正確であると信じられていた住民基本台帳や戸籍に疑問が投げかけられる、行政の基本が問われる状況が発生しているのです。

冒頭から、気の重い話をしてしまいましたが、基本ということでは、明るいニュースもあります。 6 月に行われた、サッカーのワールドカップで、日本チームは、当初、実力が疑問視されていました。確かに、一人ひとりの技術は、超一流ではなかったかもしれません。しかし、全員が基本に忠実に、しかも、全力でプレーすることで、総合的な組織力を発揮し、見事に決勝トーナメントに進出、多くの日本人に元気を与えてくれました。

私は、この暑い夏に、良くも悪くも「基本」が重要であることを、いくつかの事例から、あらためて実感いたしました。そこで、行政の基本となる財政運営について、お尋ねいたします。

平成 21 年度決算では、一般会計で約 45 億円、特別会計でも、国民健康保険事業会計で約 13 億円、後期高齢者医療会計及び介護保険会計でおのおの約 2 億円の歳入超過、つまり黒字となっております。各会計で、何故多額の黒字が発生するかという議論については、又別の機会に譲るとして、一般会計の中味を、さらに詳細に見てみると、歳入総額のうち、約 28 億円が特別区債の発行に頼っていることがわかります。また、平成 22 年度予算では、財政不足を解消するため約 31 億円の基金取り崩しを行っております。さらに、先日の行政経営推進プランの素案の説明では、今後 3 年間、基金と地方債の活用額を毎年度 31 億円以内を目標にしたいとのことでした。

現在のような、厳しい財政環境においては、歳入の確保は困難であり、用地購入などのため地方債を発行することはやむをえません。また、厳しい財政状況の中で、歳入と歳出が均衡した予算を編成していくためには、基金や地方債の有効活用が不可欠となります。

しかし、中長期的の持続可能な財政運営を行っていくためには、やはり歳入を基本に歳出を組んでいく必要があるのではないでしょうか。

私は、 3 月の予算特別委員会で、必要な歳入を確保することが非常に重要であることを強調し、使用料の見直しや税源移譲について、いくつか提案させていただきました。今後とも、区は、必要なサービスを実施するために、全力で歳入の確保を図っていくべきであると考えております。

しかし、残念ながら、地方自治体は、課税権や地方債の発行権が制限されており、国のように、歳出に応じて、課税や国債発行で歳入を決定する自由はなく、歳入確保にも限界があります。また、国においても地方自治体においても同様ですが、貴重な税金を財源とする以上、まずは、歳出もぎりぎりまで節減するのは当然です。最大限の歳入確保を図ることを前提にしつつも、財政の基本は「入るを量って、出ずるを制する」ことにあるのではないでしょうか。

平成 22 年度は、地方分権、都区制度改革、清掃事業の移管や介護保険の創設、さらに、区が始めて財政健全推進計画を策定してから 10 年が経過した年であります。さらに、吉住区政の 2 期 8 年が終了する節目の年でもあります。私は、区がこれまで健全な財政を維持できた理由は、歳入を基本に歳出をおこなってきたからだと考えておりますが、いかがでしょうか。この 8 年間、区議会においても、財政について、様々な提案や意見、論評が繰り広げられてきましたが、一度、議論を整理する必要があると感じております。そこで、この筋目の時に、あえて、原点に立ち返り、財政運営の基本的な考え方について、区長の所見をお伺いいたします。

区長答弁

木下議員の質問にお答えいたします。

ご質問の第一は、財政運営についてでございます。

議員ご指摘のとおり「入るを量って出ずるを制する」の言葉が意図する精神に基づき、歳入と歳出の均衡を図り、予算編成を行うことは、財政の健全性を維持するための基本原則であると認識いたしております。

そのため、歳入につきましては、税源委譲の実現や財産有効活用など、新たな財源確保に取り組む一方、歳出につきましては、事務事業の必要性、効率性、有効性などの検証を徹底し、予算配分の重点化・効率化を進めております。

また、新たな行政経営推進プランに掲げる、事業の選択と集中を可能とする事務事業の再編手法の導入や、基金・起債の活用額を設定した予算編成などに取り組み、限られた財源のより一層の有効活用を図ってまいります。

社会経済情勢が著しく変化する中、今後も、区民生活と地域経済を支える基礎的自治体の責務を果たしていけるよう、私は、中・長期的な視点から、歳入と歳出のバランスを図り、引き続き、健全な財政運営に努めてまいります。

「ドックランについて」

ドックランについて質問いたします。

ドックランについては平成16年から質問を何度かしてまいりました。

最初に質問したときには、一部の犬好きの人しか分からず、私の応援者の方々にもドックランつて何なのとよく聞かれたものです。

しかし、回を重ねて質問しているうちに区民の中にだいぶ浸透してきたと思います。

ただ、まだまだ、犬好きの人が自分の犬のリードをはずして、好きに犬を遊ばす施設だと理解されている方が多いのも事実です。

私はこの質問を行うたびに、常に云い続けていることは、「ドックラン」とは新しいコミニティーづくりの場所だということです。

公園では、いろいろな人がいろいろな使い方をしてコミニティーを形成しています。

例えば、フェンスで囲われたところでは少年野球の子どもたちが練習に使ったり、広場ではゲートボールや輪投げをしたり、遊具のあるところではお母さんと子供さんたちが交流したりといろいろなコミニティーが生まれています。

しかし、このコミニティーは、町の老人会や、野球のクラブや、保育園や幼稚園と比較的、他のところでも交流が行われる人たちです。

その人たちに比べると、公園に犬を連れて散歩に来る人たちは、町との交流もなくどちらかというと、人との付き合いの少ない人たちが多いように私は感じています。

その立場に経って考えると、この問題を公園課とか保健所だけの対応の仕方でいいのか私は疑問に感じています。区長のお考えをお聞かせください。

去年の「ドックラン」の質問の時に、芋坂公園と金杉公園でペットコミニティーエリヤとして試行するとの方針が出されました。試行されたことに対して心より敬意を表するしだいです。その試行の結果が平成22年2月22日の産業建設委員会に報告されました。その結果、エリヤ利用者や公園利用者の反応はおおむね必要であるとのアンケート結果が出ましたが、近隣住民の理解度はまだまだ低いものであり、「ドックラン」の設置の難しさを示すものだと私は理解していますし、運営面や管理面に問題があるのも理解していますが、孤独死や子供の虐待等が大問題になっている時期に新しい形のコミニティー造りの、一つの手段として、ペットコミニティーエリヤの開設を即急に行うべきだと思いますが区長のお考えをお聞かせください。まだまだ、犬好きの人たちが自分の犬のリードをはずして遊ばせるだけの施設だと考えている人たちに、この施設の必要性を私も訴えていきますが、区の組織として住民に理解をしていただくような努力も必要です。そのためには、言葉でいくら説明するよりペットコミニティーエリヤを開設して実際に見せることが大切です。犬を飼い、癒しを求める人たちが年々増えていることは角度を変えると寂しい世の中になってきたとも考えられます。

現実には私が犬を飼い始めて朝の散歩を始めた時から比べると数十倍の人との出会いがあります。区長のすみやかな判断で実現することを願い次の質問に移ります。

区長答弁

ご質問の第二は、ドックランについてでございます。

議員ご指摘のとおり、ペットを通じて人と人とのつながりが深まり、新しいコミュニティが広がっていくことは大変喜ばしいことでございます。

ドックランにつきましては、このような視点を持って、今後、全庁的な取り組みにより、検討を重ねてまいります。

次に、「ペットコミュニティエリヤ」の設置についてでございます。昨年 10 月に「ペットコミュニッティエリア」を試行した結果、利用者による自主的な管理のあり方や利用条件の整備の検討など、公園における「ペットコミュニティエリヤ」の設置につきましては、解決すべき課題が多いものと認識いたしております。

しかしながら、私も新しい形のコミュニッティづくりの一つとして、「ペットコミュニティエリヤ」の設置は大変意義にあるものと考えております。

今後、地域における運営・協力体制の機運を醸成するとともに、新たなコミュニティの創出に寄与する「ペットコミュニティエリヤ」の設置を検討してまいります。

「三ノ輪の横断歩道橋の早期エレベーター設置について」

三ノ輪の横断歩道橋のエレベーター設置についてお伺いいたします。

この問題は1年前の一般質問において区長に質問させていただきました。区議会議員としての私の任期も1年をきってしまいましたので、再度質問をさせていただきます。

前回の質問の時の区長答弁は、「国と話し合いを行っています。」との答弁がありました。

そこで、現在日比谷線 三ノ輪駅 ではエレベーター工事が進んでいます。銀座方面のエレベーター工事は、道路から改札口までが完成し、北千住方面はホームから改札口までのエレベーターが完成しています。その後の工事状況ははっきり分かりませんが、近いうちに両方とも、道路からホームまでエレベーターでいけるようになると思います。

この間、85歳になる私の母親と三越に行きました。私の母親は足が悪く杖での歩行が難しく、買い物のとき使う手押し車を使用しています。まず家を出ると三ノ輪の横断歩道橋があります。その横断歩道橋を渡るのに、私が手押し車を持ち、母親は息を切らせながら手すりにつかまりながら歩道橋を登ります。そして、手押し車で歩道橋を歩いて今度はくだりの階段です。又同じように手押し車は私が持ち、手すりにつかまりながら階段を下ります。次は地下鉄までです。道路から改札口まではエレベーターが出来たので、スムーズに降りていけましが、改札口からホームまでは、歩道橋と同じ状況です。しかし、乗り換えの上野駅に着くとホームからエレベータで改札口をでて、銀座線も改札口からエレベーターでホームまで降りて銀座線に乗って三越前までです。数段の階段はありますが三ノ輪から比べると雲泥の差です。母親は十数年ぶりに三越に来られたと喜んでいました。

皆さんはこんなことするんなら、タクシーで行けばいいとか自家用車でいけばいいと思うでしょう。私もそう思います。しかし、母親にとってはそうしたくないようです。

三越とか松坂屋にいくのなら必要がなければいかなくていいのですが、これが病院に行くとなると、どうしても必要なことなのです。たまたま、母親の例を出させていただきましたが、このような例は、毎日のように見るのです。

三ノ輪の地下鉄のホームから道路までエレベーターが出来てもその先はどうなるのでしょう。質問してから1年が経ちますが今どのような状況で国との話が進んでいるのかお答えください。そんなに簡単に出来るものではないのは承知していますが、その歩道橋を生活の糧として使用している人にとっては一日一日が大変なのです。数年単位の交渉ではなく、出来るだけ早くできるよう交渉していただくことを熱望して次の質問に入ります。

区長答弁

ご質問の第三は、三ノ輪の横断歩道橋のエレベーター設置についてでございます。

本区では、交通バリヤフリー基本構想に基づき、道路などのバリヤフリー化を推進しております。ご指摘の歩道橋は、基本構想の特定経路である昭和通と国際通りを結ぶものであり、エレベーターの設置は、地域の重要な課題であると認識いたしております。

従いまして、これまでも、本区は国に対し、地域の皆様の要望を伝えると共に、早期の設置を求めて、調整を行ってまいりました。

現在、国では、エレベーターを設置する方向で、予算化に向け、内部で調整しているところでございます。

引き続き早い時期に設置されるよう働きかけ、地域の皆様の利便性の向上を図ってまいります


「見守りネットワーク「孤独死0」に向けての取り組み強化について」

最後の質問は、一人暮らしの高齢者の安否確認などを目的とした、「見守りネットワーク」について質問いたします。我が区では、一人暮らしのお年寄りの孤独死をなくすために、民生委員の方々や、町会、老人会、婦人会等々で「見守りネットワーク」を行っております。このことに対して、敬意を表するしだいです。

そこで、より細やかな見守りネットワークの確立により、孤独死0を目指し、 2 つの提案をいたします。

まづ最初は、地域の商店街の力を借りた「見守りネットワーク」です。

商店街には、お米屋さん、酒屋さんと、まだまだ、地域のお宅に配達をしているお店がたくさんあると思います。そのようなお店に対して補助金を出しても、一人暮らしの人たちを見守ってもらう事業です。一人暮らしの高齢者の方々は、毎日の買い物に行くのも大変です。そのようなお年寄りに対して、近くで配達をしていただける商店を紹介して、その商店から日用品の配達をお願いする事業です。

もう一つは、千葉県の 成田市 やいすみ市や 勝浦市 などがやっている「独居高齢者見守り支援事業」です。

この事業は、 70 歳以上の高齢者宅に乳酸菌飲料を定期的に届け、配達員が話し相手になって孤独感を解消したり、健康状態を確認することで「孤独死」を防ぐねらいで行われています。

市では、乳酸菌飲料の配達をヤクルト成田センターに依頼し、同社の女性配達員が週 1 回乳酸飲料「ヤクルト」 5 本パック (184 円相当 ) を無料で配達するものです。

対象者は、市内の独居高齢者、 70 歳以上約 1100 人のうち、配食サービスや介護サービスなどを利用していない市民で。申し込み制で、市は約 400 人の利用者を見込み、今年度の事業費として約 382 万円の予算を計上しています。

ヤクルトでは、昭和 47 年、 福島県郡山市 の配達員が、誰にも見取られずになくなった一人暮らしの高齢者の話に胸を痛め、担当地域の独居高齢者に自費で「ヤクルト」を届けたことがきっかけで、訪問活動がスタートしたそうです。地方自治体との連携により全国に広がり、平成 20 年 3 月現在で全国163の自治体から要請を受け、約 3,900 人の配達員が五万二千人以上の高齢者宅を訪問しているそうです。

冒頭申し上げましたように、孤独死0を目標により細かい見守りネットを張り巡らすためには、私は必要であると考えますが区長のお考えをお聞かせください。

区長答弁

ご質問の第四は、高齢者地域見守りネットワークについてでございます。

まず、地域商店街との連携についてでございます。

高齢者地域見守りネットワークは、地域包括支援センターを中心に、民生委員、町会をはじめ、電気、ガス、水道事業者など、高齢者の日常生活に関わる方々が声をかけることなどにより、一人暮らしの高齢者を地域全体で見守り、支えあうことを目的とした事業でございます。

このネットワークをさらに充実させるためには、商店街の皆様にも参加していただくことが有効であり、今後、協力を要請してまいります。

次に、宅配事業者の活用についてでございます。

昨今、高齢者の所在不明が大きな社会問題となっていることから、区では、庁内プロジェクトチームを立ち上げ、既存事業の趣旨・目的を踏まえた「見守り体制の充実」の方策について、検討しているところでございます。議員のご提案につきましては、見守り体制の更なる充実が期待ができるため、検討してまいります。